2008年01月18日
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新宿駅の謎! 甲州街道ではなく青梅街道沿いに駅舎があるミステリーも解けた……か?

Written By: 川俣 晶連絡先

 青梅街道の方が甲州街道の方が重要という仮説が、新宿駅のミステリーも解決可能であることに気付きました。

 新宿駅のミステリーとは、新宿駅の駅舎が甲州街道ではなく青梅街道に近い位置にあるという謎です。この駅舎というのは、新宿駅を代表する最も大きな規模の駅施設の建築物を意味します。現在は、東口にある駅ビルがそれにあたりますが、これが建つ前はより青梅街道寄りに建物が存在しました。現在でも、甲州街道よりも青梅街道に近い位置にあります。

 従来、西口ではなく東口にあるという点にのみ着目していましたが、南北方向の位置に着目しても不自然だったと言えます。新宿歴史博物館の「新宿盛り場地図」(昭和10年頃の新宿周辺の詳細な地図)を見ると、列車のホームは甲州街道寄りにあるのに、駅舎は青梅街道寄りにあって位置がずれています。

 この位置関係のねじれは、以下の仮定を取るとよく理解できます。

  • 青梅街道側の方が、より多くの乗客の利用を見込めた

 つまり、甲州街道よりも青梅街道の方が重要だった……ということです。

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